Excel:PowerQueryのエラー値( [Error] 値)の処理方法


 PowerQueryで別ファイルのExcelを取り込んだ際に、以下のように元のExcelに数式エラーがあると、PowerQueryでは「Error」となり、フィルターなどが使えず、表示も空欄になってしまいます。
 このようなエラー値を特定の値に置換することでフィルターが使えるようになり、利用者にも元データにエラーがあることを気が付いてもらえるようになります。

1.状況


Excelの元データ(数式エラーがある)
例:「#REF!」「#N/A」「#NAME?」

PowerQueryエディターで取り込むと「Error」となる。フィルターも使えない状態になる。

PowerQueryエディターでフィルターも使えない状態になる。

Excelシートのテーブルでは空白として表示される。

2.やりたいこと

エラー値の場合でもPowerQueryエディターのフィルターを使ったり、Excelシートでエラー値が分かるようにしたい。


例えばこのようにエラー値の場合、エラーとわかるような文言や値を表示させたい。


3.対応:「エラーの置換」でError処理

 以下2通りの手順があり、PowerQueryエディターで「エラーの置換」の設定することで「Error」処理ができます。

(1)リボンからの設定方法


PowerQueryエディターの「変換」→「値の変換」→「エラーの置換」

(2)対象カラムからの設定方法


PowerQueryエディターの対象のカラムのプルダウン→「エラーの置換」

(3)設定方法


「値」に「Error」の場合に表示したい値を入力し、「OK」を押します。
※データが数値の場合は「数値」、文字列の場合は「文字」を入力します。


4.結果

(1)PowerQueryエディター


PowerQueryエディターでエラー処理を入れたものは。設定した値が表示されます。

処理したエラー処理はPowerQueryエディターのステップ部分に「置換されたエラー」として表示されます。

フィルターのエラーも解消され、選択できるようになります。

(2)Excelシートのテーブル


Excelシートのテーブルでは、置換された値が表示されます。

5.まとめ

以上の設定でPowerQueryで取り込んだExcelデータにエラーがあった場合の対応方法となります。




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