Power Automate Desktop:Excelの行数とカラム数の取得方法


 Excelを取り込んだ後、Loop処理などでシートの行数分だけ処理を繰り返したい場合があります。そのような場合、以下の方法で行の取得が可能です。
 ここではExcelの行数とカラム数の取得方法について説明します。

1.全体の流れ

 PADのアクション「Excelワークシートから最初のからの列や行を取得」を利用し、取得した値からマイナス1をすれば簡単に取得することができます。 



2.「Excelの起動」アクション

 まずExcelのデータを取り込むために、以下の手順で「Excelの起動」アクションを追加します。

(1)アクションの追加

「アクション」の検索欄に「Excel」と入れます。
「Excelの起動」をドラッグ&ドロップします。
場所:「アクション」⇒「Excel」⇒「Excelの起動」

(2)設定

「Excelの起動」:「次のドキュメントを開く」
「ドキュメントパス」:対象のExcelを選択します。
※ひとまずここでは取り込みたいExcelを起動しています。
通常はさらに「Excelワークシートから読み取る」等でシートを指定してからとなりますが割愛しています。



3.「Excelワークシートから最初のからの列や行を取得」アクション

 以下の手順で「Excelワークシートから最初のからの列や行を取得」アクションを追加します。
このアクションは、そのシートで最初に「空白」となる行やカラムの位置を値として取得することができます。つまり行の場合はデータの最終行プラス1となります。

(1)アクションの追加

「アクション」の検索欄に「Excel」と入れます。
「Excelワークシートから最初のからの列や行を取得」をドラッグ&ドロップします。
場所:「アクション」⇒「Excel」⇒「Excelワークシートから最初のからの列や行を取得」

(2)設定

「Excelインスタンス」:「2.「Excelの起動」アクション」で作成されたインスタンスの(ExcelInstance)を選択します。



(3)行数とカラム数

 変数として、行は「FirstFreeRow」とカラムは「FirstFreeColumn」が取得されます。
 これらには「空白」行やカラムの位置を取得した値が入っています。
つまり行の場合はデータの最終行プラス1となっているので、それぞれの値からマイナス1をしたものが、行数やカラム数となります。
 行数の場合は以下のようになります。変数の「%」の囲いの中でマイナスします。

3.まとめ

以上でExcelの行数やカラム数の取得ができます。
これらを利用してLoopで配列などを使った繰り返し処理が可能になります。




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