UiPath:Excelの取込み方法「範囲を読み込み」


◆Excelの範囲を取り込む方法

 RPAでデータを取り込んで使いたい時も多いので、Excelの取込み方法の一つの「範囲を読み込み」について説明していきます。
今回取り込む練習で使うのは以下のようなシートです。
ファイル名:取込み用.xlsx
シート名:検索データ

 処理の全体像は以下のようになります。
変数は以下のように設定しています。


(1)Excelを開くアクティビティの追加

「Excelアプリケーションスコープ」をアクティビティにドラッグ&ドロップします。
場所:「アプリの連携」⇒「Excel」⇒「表」⇒「Excelアプリケーションスコープ」

(2)取込みファイルの指定

「Excelアプリケーションスコープ」が表示されるので読み込むExcelを選択します。
右側のフォルダマークをクリックするとダイアログが開きます。

(3)「Excelアプリケーションスコープ」のプロパティの設定

プロパティの「出力」⇒「ブック」に変数として「thisExcelBook」(UiPath.Excel.WorkbookApplication型)を設定しておきます。
開いたブックを閉じる際に使います。

(4)取り込む範囲を指定するアクティビティの追加

「範囲を読み込み」をアクティビティにドラッグ&ドロップします。
場所:「アプリの連携」⇒「Excel」⇒「表」⇒「範囲を読み込み」

(5)「範囲を読み込み」の設定

左枠に取り込みたい「シート名」、右側に取込み開始する「セル位置」を入れる。
ここでは「A1」を指定しています。空白までのセル範囲「A1:C4」が取込み対象になります。



(6)「範囲を読み込み」のプロパティ設定

プロパティの「出力」⇒「データテーブル」に変数を入れます。ここでは「Excel_Data_Array」(System.Data.DataTable型)としています。
Excelデータは「DataTable」型の変数として取り込まれます。

(7)「メッセージボックス」を追加し、取り込んだデータを表示させます。

まず「メッセージボックス」をアクティビティにドラッグ&ドロップします。
場所:「システム」⇒「ダイアログ」⇒「メッセージボックス」
テキストには変数「Excel_Data_Array(0)(1)」を入力し、「B2」セルを表示させるようにしています。

(8)「ブックを閉じる」アクティビティの追加

「ブックを閉じる」をアクティビティにドラッグ&ドロップします。
場所:「アプリの連携」⇒「Excel」⇒「表」⇒「ブックを閉じる」

(9)「ブックを閉じる」の設定

(3)でExcelを開く際に変数として作っておいた「thisExcelBook」を入力します。

◆動作確認

以上の処理を追加すると、最初に紹介したシナリオが出来上がります。

(1)実行

シナリオを実行すると、メッセージボックスが開き、「B2」セルの「自動」が表示されれば完成です。

以上、簡単ですがExcelの範囲データの取得方法でした。




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