VBA:VBAProjectのパスワード強制解除方法(Office32bit用)


  • VBAを編集したいがパスワードが分からなくなってしまった。
  • 前任者がいなくなったので、編集パスワードが分からない
 VBAのツールを改修をする際に、VBAProjectパスワードが分からなくなって改修ができないという問い合わせがたまにあります。
 そんな場合に強制的にVBAProjectのパスワードを解除する方法を記事にしておきます。

1.状況

VBAを編集しようとすると、以下のようにパスワードが出てきて編集ができない状態です。

2.解除手順

(1)以下の2つのファイルを利用します。
「パスワードあり.xlsm」はパスワードが分からなくなってしまったファイルです。
「VBAPWD解除ツール.xlsm」はパスワードを解除するVBAのツールです。

(2)これら2つのファイルを開く
 VBEを開くと以下のようにVBAProjectが2つ開いた状態になります。
(3)「VBAPWD解除ツール.xlsm」の「Sub パスワード強制解除」を実行
 VBAProjectを2つ開いた状態のまま、「VBAPWD解除ツール.xlsm」の「Sub パスワード強制解除」を実行します。
 ※VBAの詳細は次の「3.「VBAPWD解除ツール.xlsm」のVBA」に記載しています。
(4)「パスワードあり.xlsm」のVBAが開ける状態になる
 上記VBAを実行すると「パスワード解除が完了しました。」とメッセージが出ます。
 VBAProjectを確認するととパスワードのかかっていたVBAが開くようになります。
(5)「パスワードあり.xlsm」のVBAProjectのプロパティを変更し保存
 「パスワードあり.xlsm」のVBAProjectのプロパティを右クリック等で開き、「保護」部分を下記のように何も入っていないようにして保存する。
 これで次からはパスワードを入れなくても、VBAの編集ができるようになります。


3.「VBAPWD解除ツール.xlsm」のVBA

「VBAPWD解除ツール.xlsm」のVBAは以下のようになります。
一番下に実行する「Sub パスワード強制解除」があります。
※動作はOffice2013、2016の32bitで行っています。64bitでは動きません。

以上簡単ですが、VBAProjectパスワードが分からなくなった場合の対処方法でした。




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