VBScript基礎11:FileSystemObject
ファイルシステムオブジェクト(FileSystemObject、FSO)は、VBAでもよく使うもので、主にファイルの操作を行うオブジェクトです。
FileSystemObjectでできることを抜粋すると以下のようなものになります。
- ファイルの移動、コピー、削除
- ファイルやフォルダの有無チェック
- ファイルやフォルダのパスの取得
■FileSystemObjectの使い方
FSOはまずオブジェクトをセットすることでメソッドを利用できるようになります。
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Set objFSO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject") objFSO.DeleteFile "C:\Users\VBA\test.txt" |
◆FileSystemObjectオブジェクトのSet(格納)
以下のコード部分でFSOのオブジェクトを変数「objFSO」にSet(格納)することで、利用ができるようになります。
※変数にオブジェクトを格納する際は「Set」を使います。
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Set objFSO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject") |
◆FSOオブジェクトとメソッドの使い方
以下のように変数「objFSO」の後にピリオドをつけ、その後ろにメソッドを指定することで、対象のファイルやフォルダの操作を行います。
以下では「DeleteFile」メソッドを使って、「FPathTo」というパスのファイルを削除しています。
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objFSO.DeleteFile "C:\Users\VBA\test.txt" |
■FSOのメソッドについて
ファイルシステムオブジェクト(FileSystemObject、FSO)は、VBAでもよく使うもので、主にファイルの操作を行うオブジェクトです。
ファイルの移動、コピー、削除、ファイルやフォルダの有無チェック、ファイルやフォルダのパスの取得などができます。
◆FSOのメソッドの例
よく利用するメソッドの一覧です。
・ファイル、フォルダなどの情報を取得 | |
FolderExists | フォルダが存在するとTrueを返す |
FileExists | ファイルが存在するとTrueを返す |
GetAbsolutePathName | フルパスを返す |
・コピー、削除などのファイル、フォルダの操作 | |
FolderExists | フォルダが存在するとTrueを返す |
CreateFolder | フォルダを作成し、Folderオブジェクトを返す |
CopyFile | ファイルをコピー |
CopyFolder | フォルダをコピーする |
MoveFile | ファイルを移動 |
MoveFolder | フォルダを移動 |
DeleteFile | ファイルを削除 |
DeleteFolder | フォルダを削除 |
OpenTextFile | TextStreamオブジェクトを返す |
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